エンドユーザーが物件を選択する際には、広告の物件概要からさまざまな情報を読み取ろうとします。
価格や賃料、敷金・礼金などの金銭に関する情報はストレートに伝わりますが、
設備・仕様、周辺環境などについては、文字だけでは状況を把握しづらいものです。
そこで、抽象的な表現だけではなく、「生活イメージや環境が想像できる」ような具体例をそえてみましょう。
客観的な状況を示すことで信憑性も高まり、物件の魅力をより具体的に伝えることができます。
 ≪たとえば・・・≫

 住環境が良く住みやすい街です ⇒ 病院やスーパーが入った複合施設まで400m。住みやすい街です
 女性でも安心の物件! ⇒ オートロック、管理人常駐。女性でも安心してお住まいいただけます
 充実の設備 ⇒ 浴室乾燥機、浄水器、2帖のWIC付き。充実の設備で充実の生活を!

 ※記載時の注意!・・・コピー作成時には@事実であることA具体的な根拠の併記が必要です
 「なぜそうなのか」を付け加えることで、キャッチコピーが活きてきます。
物件にはそれぞれ特徴があり、その特徴に見合ったターゲットが存在します。
「誰にでも合うようなオールマイティな物件」といえども、地域性や周辺環境がまったく同じというケースはありません。
また間取りタイプや設備・採光などをあらためて見直すと、物件に適したターゲット層が見えてくるはずです。
「誰に向けて何をアピールするのか?」ということを絞り込むことで、“住まい”と“人”とのマッチングが
スムーズにいくのではないでしょうか?

 ≪たとえば・・・≫

  三面鏡付き洗面台 ⇒ 女性に嬉しい三面鏡の洗面台です
  20帖のリビング ⇒ 20帖のリビングでは、家族みんなでのびのびとすごせます
  1階 ⇒ 1階なのでベビーカーの出し入れも楽々です。小さなお子さまのいるご家庭におすすめ!

  ※記載時の注意!・・・コピー作成時には@事実であることA具体的な根拠の併記が必要です
 それぞれの生活パターンに合った、身近なコピーが効果的です。
“風呂なし物件”を「絶対に嫌!」という人もいれば、「近所に銭湯があるならいいか」と思う人がいるように、
物件を選択する際に優先するポイントはそれぞれであり、物件の概要に関してどのようにとらえるかは
人によって異なります。
ライフスタイルや価値観が多様化している昨今、不利だと思われていたポイントも、
固定観念を捨て視点を変えることで、受け入れられることもあります。

また、不利な点を記載しておくことで、不要なトラブルも回避できます。
アイデアたっぷりの提案をそえることで、内見候補のひとつに選ばれる確率は高まるのではないでしょうか。
 ≪たとえば・・・≫

 エレベーターなし ⇒ 最上階ですがエレベーターなし。でも階段の上り下りはいい運動になりますね!
 1階 ⇒ 1階のため階下への足音を気にする必要がありません。お子様が走り回っても安心ですね
 風呂なし ⇒ 築40年の風呂なし物件!徒歩1分(70m)の距離に銭湯があるので、毎日広い湯船に浸かれます

  ※記載時の注意!・・・コピー作成時には@事実であることA具体的な根拠の併記が必要です
 物件の“個性”は表に出し、際立たせる工夫をします。
実際にエンドユーザーが「欲しい」と思っている情報とは、どのようなものでしょうか。
アットホームで実施しているアンケート結果から一部をご紹介いたします。

Q:現在の部屋を探した際に、「あってよかった」と感じた情報は?(賃貸)
    
   内装の写真  内装の写真
 敷金・礼金  外観・共用部分の写真
 外観・共用部分の写真  敷金・礼金

▲アットホーム「ユーザー動向調査 UNDER30 2023 賃貸編」(2023年10月発行)より
学生・社会人ともに内装、外観、共用部の写真や金銭に関する情報が求められています。
Q:最初から最後まで変わらずに重視した仕様・設備は?(売買)
    
 宅配ボックス    食器(洗浄)乾燥機
 シューズインクローゼット・大きい靴箱  トイレ2カ所
 二重施錠  シューズインクローゼット・大きい靴箱

▲アットホーム「ユーザー動向調査 住宅購入のプロセス&マインド 2022」(2022年10月発行)より
新築マンションは「宅配ボックス」が最も多く、新築一戸建てでは「食器(洗浄)乾燥機」が最多となっています。
 
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