キャッチコピーのイメージを大きく左右する「表現方法」は、読み手であるエンドユーザーの心をとらえるための要でもあります。
 「読みたくなる」コピー作りのために大切なポイントを確認していきましょう。
 
 
 キャッチコピーというのは自由に作り出すことができますが、相手に伝わらなければ意味がありません。
 通常の文章のつくりから少しはみ出すような、“ひっかかり”のあるものこそ、キャッチコピーとしての魅力が増します。
 「この表現面白いな」と、読み手であるエンドユーザーに感じられるような工夫されたキャッチコピーは、その先にある
 物件情報への興味にもつながるのではないでしょうか。

 順番を入れ替える
 素敵なお部屋です!  このお部屋、素敵!
 「イチオシ」の言葉で締める
 駅まで徒歩2分  徒歩2分の駅近物件!
 例える
 周辺は緑の多い環境です  まるで森の中に住んでいるかのような環境です
 リズムを作る
 とても便利な街  楽しい!嬉しい!快適!な街
 抽象的(イメージ)
 穏やかな環境で暮らせます  穏やかな暮らしが、あなたの手の中に


 

 せっかくのキャッチコピーも、読みづらい構成だと良さが伝わらなくなってしまいます。キャッチコピー作りは自由とはいうものの、
 基本的な表現のテクニックはもちろんのこと、読みやすくするためのテクニックは意識したいものです。
 
以上のポイントを踏まえ、実際に“伝わるキャッチコピー”を作るには、どのような表現方法が有効でしょうか。

たとえば、大学進学を機に初めて一人暮らしをする学生が部屋探しをしていたとします。
親しみの持てる表現で、わかりやすく物件の詳細が記載されていると安心感が得られ、初めての一人暮らしへの不安も
払しょくされるのではないでしょうか。
表現ひとつでエンドユーザーの心をつかむことは十分可能です。物件の特徴やターゲットによって言い回しを変えることで、
より“その物件を探している人”に響くキャッチコピーへと変わるのです。

今回は、親しみやすい「フレンドリー」なもの、落ち着いた印象の「スタイリッシュ」なもの、ふたつの表現方法を紹介いたします。


≪物件例≫ 3LDKの新築戸建て、駅から徒歩5分、800mの位置に大型ショッピングセンターあり

・駅から5分、800m(徒歩10分)先に大型ショッピングセンターあり。パパにもママにも嬉しい環境ですね!
・新築ピカピカの3LDK!休日は徒歩10分(800m)のショッピングセンターまで家族でお散歩はいかがですか?
・駅まで5分、●●SCまで800m。毎日の通勤通学、週末の買い物、全てが生活圏内にある豊かな暮らしがあります
・駅から5分で家族が待つ我が家へ。安心とくつろぎの暮らしを、ここで叶えませんか?




≪物件例@≫ 駅まで徒歩15分のワンルームアパート、大学まで徒歩200m 
           
⇒ いわゆる「大学生向けアパート」には、堅苦しくない“フレンドリー”な表現方法がおすすめ
・●●大学まで200m(徒歩3分)!ラクラク通学のワンルーム、友達のたまり場にならないよう注意です!
・駅までは15分ですが、●●大学までは徒歩3分(200m)。寝坊しても走れば間に合うはずです・・・!


≪物件例A≫ 高級住宅街に建つ、駅直結の20階建、3LDKのタワーマンション
           ⇒ いわゆる富裕層向けの、ホテルのような物件には、リッチで“スタイリッシュ”な表現方法がおすすめ
・閑静なエリアですごすホテルライクな生活。この物件で、毎日が特別に変わる
・●●を見下ろすこの場所で、“利便”も“ゆとり”も手に入れる
    

  いつもの設備も、言い方を変えるだけで印象を変えることができます。
  目を引くカタカナ言葉で、いつもの設備をちょっと印象の違うものに変えてみませんか?


  アトリウム・・・中庭
  エクステリア・・・建物の外回りに設置される工作物 (門扉、生垣、庭、カーポートなど)
  グルニエ・・・屋根裏部屋
  DEN(デン)・・・書斎
  ドーマー・・・屋根から突き出した切妻の小屋根付き窓
  パントリー・・・食料品や食器を入れる小室
  プロムナード・・・遊歩道、散歩道
  ボイド・・・吹き抜け



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