適正広告作成のポイント >> 「決まる図面」TOP >> 物件写真編

図面やインターネット公開で、重要な役割を担うのが物件写真。物件の第一印象を決めるほどの訴求力を持ち、広告の“顔”とも言えるパーツです。
その大事な物件写真を上手に撮るためのポイントをご紹介します。

まずはその物件の特性(持ち味)を広告でどう伝えるか、以下の点を意識してイメージしておきましょう。
 □掲載媒体
 □使用色(カラー、モノクロ等)
 □掲載サイズと縦横の比率
 □画像点数
テクニックではありませんが、あらかじめ撮る場所と内容を考えておくことで、現場に行った際に都度考えることなく、効率良く撮影ができるはずです。
また、現場に着いたら、以下を実践しましょう。
 1.撮る場所(被写体)とそこの明るさを確認し、必要に応じて清掃を行う
 2.近隣住居の洗濯物や車のナンバー、表札、通行人等周囲をしっかり確認する

上記2の該当項目が写り込んでしまう場合は、撮る角度を変えたりタイミングをずらしたりして、工夫しましょう。
写り込んでしまった場合は、画像をパソコン等へ取込後、画像編集ソフトで対象部分をぼかす等加工を施し、
プライバシーに配慮する必要があります。
物件写真では、
 ●わかりやすさ  
 ●
清潔感
 
整った構図

を最低限取り入れましょう。
正しい状態を伝えるだけではなく、アイキャッチャーとしての役割もアップします。
まず、視覚的なマイナスイメージを与えるのは禁物です。
居室写真のわかりやすさを損なってしまう例として、
 1.全体が暗すぎるまたは明るすぎる  
 2.傾いている、ぼやけている、ブレている

等が挙げられます。

※マウスオーバーで画像が切り替わります
 1.全体が暗すぎるまたは明るすぎる場合
この場合は露出を調整しましょう (詳しくは「●露出と露出補正」をご参照ください)。
なお、物件写真撮影時はフラッシュをオフにします。撮影者がガラス等へ映り込んだり、フラッシュの当たらない所がかえって暗くなったりするのを防ぐことができます。
 2.傾いている、ぼやけている、ブレている場合
この場合は、カメラをしっかりと固定させましょう。手で構える場合は脇を締め、カメラを極力体に近づけ、過度に力まず姿勢を安定させます。カメラは天井と床の半分の高さで、レンズの向きが床と水平になるように構えます。カメラの持ち方も重要で、左手は下からカメラを持ち上げるように支え、右手は軽くシャッターボタンに添え、ボタンを押す際も軽く押します。体の一部を柱や壁等に添えると安定します。三脚を使用すると万全でしょう。
 
物件で、最も清潔感が求められるのは水まわり、特にバスルームです。
ユニットバスの場合、温かみのある色味の電球を使用していることが多く、そのため、そのまま撮影すると、実際の色味よりも黄色やオレンジ色が強調されます。これでは、せっかくの清潔感が損なわれてしまいます。
この場合は、カメラの設定メニューでホワイトバランスを調整することで改善されます。
マニュアルでも設定できますが、プリセットで始めから用意されている「太陽光」「電球」「蛍光灯」(メーカー・機種等により異なります)等のモードから実際の見た目に近い色を選ぶと簡単です。
 
構図とは画面の構成のことで、見栄えを大きく左右します。
居室の撮影時に、特におススメしたいのは三分割構図です。
三分割構図は、画面の縦横それぞれを三分割し、その線上や交点上に主要なパーツを配置する構図です。左の例では、三分割した線上に天井と床と部屋の角が概ね配置されています。壁三面を入れ込むことで奥行きがしっかり伝わるとともに安定感がでています。
居室以外の外観や設備詳細の撮影時は、生活シーンがイメージしやすいアングルを探すことも重要です。意図を持って色々な高さや角度から撮影しましょう。

※マウスオーバーでグリッドが表示されます
露出補正を行うことで、画像の明るさをコントロールすることができます。
通常、自動になっていると思いますが、これを手動で調整することで、暗すぎる部分や明るすぎる部分を調整することができます。
例えば、照明が使用できない部屋で撮影する場合は明るく補正(プラス補正)し、直射日光が当たり壁面等が明る過ぎる場合は暗く補正(マイナス補正)します。

※マウスオーバーで画像が切り替わります
※デジタルカメラの機能や設定方法の詳細については、付属のマニュアル等でご確認ください。
物件写真でも、ユーザーを誤認させないようにすることが必要です。
取引する物件の写真を使用することが原則ですが、建築工事中の場合や現住者の都合等で実際の写真が用意できない場合は、「同一タイプ」であれば使用可能です。その際は必ず「同一タイプ」「同一仕様」等とキャプションに併記または画像内に透過文字で記載してください。
また、物件の一部が隠れてしまうような加工や、本来あるべきものを消す加工等をすると、正しい状態が把握しにくくなったり、現状と相違したりするので行わないようにしましょう。
≪よくあるNG例≫
 ×ほぼ同一タイプ ×反転タイプ ×類似タイプ ×色違い ×枠や文字・記号等による装飾


アットホームでは、画像の登録ルールを設けています。詳しくは、ATBBログイン後「物件登録ルール/画像登録ルール/画像情報を登録する際のご注意(PDF)」をご確認ください。(ATBBログインはこちらから)
当社ネットワーク上のルール・お願いにも、画像に関するルールをトピック形式でお届けしていますので、こちらもぜひご覧ください。(2018年5月号、2017年10月号等)

ファクトシートには、スペース上、物件写真を数枚しか掲載できないケースが多いと思います。そのため、1枚の写真により多くの情報を盛り込み、少ない枚数でもユーザーを引き込む写真を掲載することが重要です。その写真を通して見せたい・伝えたいこと、さらに広告を掲載する媒体等でも必要に応じて調整し、キャッチーな物件写真にしましょう。


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